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【出典:X】
句集『広島』とNHKコネクト特集について

先日、NHKコネクト特集「夏井いつき “原爆俳句”を訪ねて」という番組を観ました。あらためて平和の尊さ、原爆忌を語り継ぐことの大切さ、そして、そのための俳句の力に感動しました。

句集『広島』


句集『広島』は、1955年8月6日に広島県内の俳句結社が合同で刊行した俳句集です。


この句集は、原爆投下後の広島の惨状や被爆者の体験を詠んだ句を集めたもので、1521句が収録されています。句集はB6判、210ページで構成されています。


発見と再評価


2022年、広島市中区の民家で約500冊の句集『広島』が発見されました。


この発見により、句集は再び注目を集め、多くの俳壇関係者がその活用策を模索しています。


句集には、被爆者の生々しい体験や原爆の悲惨さが詠まれた句が多く含まれており、例えば「流星や死ねぬうめきが拡がる」といった句が収められています。


NHKコネクト特集「夏井いつき “原爆俳句”を訪ねて」

【2024年8月17日(土)午後0時40分までNHK+で視聴可能】


俳人の夏井いつきさんが、句集『広島』を取り上げた特集番組がNHKで放送されました。


この番組では、夏井さんが句集に収められた俳句を通じて、被爆者たちの思いを探るために、作者の足跡をたどり、遺族や関係者の話を聞く様子が描かれています。


番組の内容


作者の足跡をたどる:夏井さんは句集に収められた俳句の作者の足跡をたどり、彼らがどのような思いで俳句を詠んだのかを探ります。


遺族や関係者の話を聞く:被爆者の遺族や関係者にインタビューを行い、俳句に込められた思いを深く掘り下げます。


俳句の解説:夏井さんが俳句を解説し、その背景や意味を視聴者に伝えます。


この特集番組は、句集『広島』の重要性を再認識させるとともに、原爆の悲惨さと平和の尊さを伝えるための貴重な資料となっています。


句集の意義と今後の取り組み


句集『広島』は、原爆の惨状と被爆者の苦しみを後世に伝える重要な文学作品です。


俳壇関係者はこの句集を活用し、図書館への寄贈や俳句協会関係者への販売などを検討しています。


また、句集の内容に曲をつけて「朗読モノオペラ」として披露する試みも行われており、広島・神戸・東京の三都市で上演されました。


このように、句集『広島』は戦争の悲惨さと平和の尊さを再認識するための重要な資料として、今後も多くの人々に読み継がれていくことでしょう。