俳句は描写、気持ちは書かない!?
一般に俳句は「描写」が大切と言われますよね。だから、「うれしい」「腹が立つ」「かなしい」「楽しい」といった気持ちを直接書くことは避けないといけません。
先日、プレバトを観ていたら、評価のポイントの中に「下五の心情表現が丁寧」という言葉がありました。
ん、「心情表現?」
心情表現って気持ちを書くことじゃないの?と思って注目しました。
その俳句は星野真里さんの次の俳句でした。
星野真里さんの俳句
綿あめや葉月のかかと浮かせたる
星野真里
才能アリ2位70点の句です。
なるほど!そういうことなんですね!
まず、なぜ「心情表現」になるかというと・・・
「描写」で「心情」を表現する
「かかと浮かせたる」ということは「かかとを上げている」ということで、目に浮かびますよね。つまり「描写」です。
そして、その目に浮かぶ様子は、「何かを待ちわびている」という気持ちを表す「心情表現」になっています。
つまり。「描写」することで「心情表現」をしているのです。
さらに丁寧に仕上げる
そして、下五ということは
綿あめや葉月のかかと浮かせたる
の「浮かせたる」のことです。
ここが丁寧ということは、「上げる」と表現せずに「浮かせる」と表現したところでしょうか。
うまく言えませんが、「浮かせる」の方がより詩的に感じられます。
「待ちわびている」
↓
「かかとを上げている」
↓
「かかと浮かせたる」
*「たる」は古語で「ている」の意味でいいと思います・
まとめ
「描写で心情を表す」自分の俳句に応用したいと思います。
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