
【出典:X】目からウロコ!この方法があった!NHK俳句「類想から抜け出す」その1
みなさん、俳句を作っていて一番苦労するのは、類想から脱却することですよね。せっかく、「できた!」と思っても、意外とあるあるの凡作の場合が多いものです。
そこで、今回のNHK俳句(R6.10.6)では、俳人の堀田季何さんが、「類想から抜け出す」コツを伝授されました。
今回はその前半です。最後に練習問題があるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
類想句の特徴
まず、類想句の特徴です。一つ目は・・・
漠然としている
景色が見えてこない
パッとしない
そのまんま
映像が浮かんでこない
例えば・・・
八月の平和祈れり恋人と
ナイターの試合白熱汗握る
類想句を脱ボン句へ
梅雨じめりいつも躰の重きこと
実はこれ、堀田先生が、ある有名な俳人の句をお借りして改悪したものです。
梅雨時、体が重い
いつも
梅雨時、体が重いのは当たり前ですし、「いつも」といわれても漠然としています。
さて、本来の句は・・・
梅雨じめり二の腕いよよ重きこと
宇多喜代子
「二の腕」にオリジナリティがありますし、「いよよ」でついに最後に・・・と時間が明示されています。
キーワードは細部を具体化するということです。
やってみよう! 練習問題
では、練習問題です。
堀田先生が、秋の季語「松茸」を使って、類想句を作ってくださいました。
類想句の例
松茸や一番小さいものを買う
松茸や薄く切って皆で分け
松茸や昔実家の裏山に
松茸や香り楽しみ歩み去る
どれも漠然としていますね。
これを、具体的にして脱ボンしてみましょう。
番組では、司会の柴田英嗣さん(アンタッチャブル)と俳優の庄司浩平さんが、この問題にチャレンジしました。
その内容と類想句の特徴の二つ目は、その2で紹介します。
では、類想の四句を改善してみましょう!
コメントする