【出典:X】1位はなんとこの人!プレバト俳句(10月10日) ~出版経験者集合!~
今回のプレバト!俳句企画は、書籍出版経験のある芸能人たちが腕を競う回となりました。
とはいえ、日頃、文章を書いている人たちだからといって、そう簡単にいかないのが俳句の難しいところであり、奥深いところでもあります。
浜ちゃんも出演者の自信ありげな言葉に「俳句やもん」「俳句やから」を連発。
さあ、出版経験のある方たちの俳句対決、いったいどんな結果になったでしょうか。
出演者それぞれの出版物 → コチラ ← クリックしてください。
今回のお題は
「乗り物のドリンク」です
注目の査定結果は?
さあ、いよいよ結果発表です!
1位(71点)
小宮山雄飛さん(ホフディラン):グルメ本著者
缶酎ハイプシュッ車窓に鰯雲
【夏井先生から】
缶酎ハイのアップから始まり、オノマトペで音を表すだけでなく開けている光景が見える。ここで、映像を切り替えて乗り物に乗っていることがわかる。そして遠景の鰯雲。カメラワークもお見事。これだけで旅の楽しさや高揚感が伝わってくる。これが俳句というものです。
2位(70点)
山崎怜奈さん(乃木坂46):歴史家との対談本
郷の駅コーヒー香る星月夜
【夏井先生から】
「場所」「香り」「季語」が、お互いを邪魔せずに並んでいる。よくできています。
直しはいらないけど、こんなやりかたもあるということで・・・
【添削後】
星月夜コーヒー香る郷の駅
3位(65点)
知花くららさん(歌人):短歌集出版
千筋なる月光伸びて珊瑚礁
【夏井先生から】
美しい光景を書こうとしたところは評価できます。ただ、「千筋なる」があるなら「伸びている」がいりません。この3音を、むしろ珊瑚礁に使うほうが良いでしょう。
例えば「しづか」を使って・・・
【添削後】
千筋なる月光珊瑚礁しづか
4位(48点)
市川紗椰さん(エッセイスト・翻訳者):鉄道本を出版
単線のカーブに耐える月見酒
【夏井先生から】
カーブに耐えているのは人?酒?と読み手がぶれます。季語「月見酒」は月を愛でる心が本意です。そうなると、擬人化と読まれない可能性が高い。ならば、お酒の種類を変えてみる。浜ちゃんが言った「ワンカップ大関」(笑)。
こうなります・・・
【添削後】
月の単線卓に傾くワンカップ
ここからはベテラン勢の挑戦!
永世名人 掲載決定! おめでとうございます。
藤本敏史さん(FUJIWARA)永世名人:絵本出版経験あり
タラップを降りてバスまで歩く秋
【夏井先生から】
季語「秋」は長い時間軸を持っていている。その時間軸を短い時間軸でキャッチしている。そのバスまで歩くという短い時間に、風景、人物、みんな入っている。力みがない一句。これが俳人の句です。
特待生1級 現状維持
犬山紙子さん(エッセイスト)特待生1級
車窓のぬるいお茶行けない二学期
【夏井先生から】
この句の評価のポイントは、「車窓」から始まる効果の是非。
人物は大人?子ども?読みがぶれるので、語順を変えると良い。
【添削後】
行けない二学期車窓のぬるいお茶
車窓にこだわらないなら
行けない二学期水筒のぬるいお茶
とすると、子どもだとはっきりする。
まとめ 分かりやすくて映像が目に浮かぶ
今回も大変勉強になりました。特に小宮山さん、藤本さんの俳句。とても分かりやすくて映像が目に浮かぶ。そして季語が生きている。こんな俳句を作りたいものですね。
出演者のみなさん。ありがとうございました。
おまけ
今回は乗り物がお題になっているということで、過去の電車を詠んだ作品3選が紹介されました。
右肩に枯野の冷気7号車
皆藤愛子
初旅のB席ipadにドリフ
川島如恵留(トラビスジャパン)
オーディション帰りの車窓波の花
早見あかり